まぐログ

スイーツライターですが、なんでも食べます。

創作麺工房 鳴龍(大塚)

 

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担々麺を食べることに罪悪感を感じません?

 

皆さんの担々麺に抱くイメージって何でしょう。

ぼくは、やっぱりまずは「胡麻」、次に「辛さ」でしょうか。

 

ドロドロな胡麻ベースのつゆは正に「高カロリー」の代名詞ともいえるでしょう。

一般的な担々麺のカロリーは「約800kcal」と、よく高カロリーと言われる醤油ラーメンの「約480lcal」と比較すると、数段多いようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、そんなのどうでもいいんですけどね!

 

美味しければ何でもよし!

 

 

 

お店について

tabelog.com

 

担々麺、大好きです。

今回の「創作麺工房 鳴龍」は、何と2018年度から2020年度現在までに3回「ミシュラン1つ星」を獲得しています。

 

 ミシュラン1つ星の定義は「その分野で特に美味しい料理」とされています。

ミシュランガイド - Wikipedia

2020年度は「三つ星11軒、二つ星48軒、一つ星167軒」と考えると、その分野ではトップクラスの名店であることは容易にイメージが付きます。

 

ちなみに、ラーメン屋ではミシュラン「ビブグルマン」(星付きには至らないものの、5,500円以下のコストパフォーマンスに優れた名店)に掲載されることはままあります。

 

ただラーメンに星が付くのは、「Japanese Soba Noodles 蔦(代々木上原)」と「SOBA HOUSE 金色不如帰(新宿御苑)」とここ鳴龍のみだったと思います。(間違ってたらすいません)

 

 

 

メニュー

写真ないです…汗

 

担々麺にはノーマル「担々麺」と辛玉が付いた「麻辣担々麺」、それぞれトッピング付きの「特製」

他には淡麗の醤油ラーメン、塩ラーメン、チャーシューご飯、夜限定で1枚チャーシューなどの一品料理があるようです。

 

今回は初見なので「麻辣担々麺+特製トッピング(1450円)」を頼みました。

 

 

 

 実食

麻辣担々麺

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麻辣担々麺

清湯スープに浮かぶ胡麻ベースの汁とラー油、パツパツな見た目の細麺、九条ネギの上に鎮座する辛玉という構成です。

 

一口啜ると、透き通るような、それでいて旨味というパンチが効いた”あっさり”とも”こってり”とも形容しがたいスープです。

 

罪悪感を全く感じない!

 

透き通ってはいるものの胡麻の風味を感じます、とても美味しいスープです。

 

このスープの特徴は、他の担々麺の名店で例えるならば「ENGINE(神楽坂)」や「広尾はしづめ(広尾)」と同じ系統ですね。

どちらも名店なのでいずれは記事にしたいと思います。

 

スープ自体の辛みは無く、ラー油のみの辛さなので、ノーマル担々麺は辛さに弱い人でも頑張れば食べられると思います。

 

麺がかなり特徴的でしたね!

この麺、淡麗系を提供する店でよくあるパツパツな多加水麺ではなく、実のところ博多系とんこつラーメンの低加水麺です。

どういうことかといいますと、最初はパキッとした歯ごたえながらもスープをどんどん吸ってその旨味を蓄えたやわやわ麺になるということです。

担々麺をこういった麺で提供する店に出会ったことがなかったため、好みもあるでしょうが個人的には非常に面白く、かつ美味しかったです!

(ちなみにメニューに替え玉が存在します。)

 

途中から赤玉を溶かしてみます。

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この赤玉、唐辛子と花椒ですね。

山椒好きには堪りません!

 

赤玉をスープに溶かした後の辛さは、中本の蒙古担々麺よりほんのわずかに辛くない程度だと思います。

 

この赤玉を混ぜて気付いたのが、下から肉とナッツがごろごろと出てくることです。

この肉とナッツを掬いながら汁を滴らせた麺と一緒に頬張ると、肉のゴリゴリ感とナッツのカリカリ、そして麺のやわやわ感が最高ですねえ!

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特製トッピング

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特製トッピング

 左から低温チャーシュー(炙り焼き)、青菜、煮卵、芽ネギ、低温チャーシュー(薄切り)、つくね、海老ワンタン、という構成となります。

 

この別皿提供の方式には最高の利点があります。

 

それは

「低温チャーシューに熱が通らないこと」

「具材の冷たさによりスープの温度を下げるのを回避すること」

です。

 

低温チャーシューをあつあつのスープに乗せて提供する店は非常に多いですが、別皿なことで低温チャーシューが固くなるのを回避できるだけでなく、スープの温度を下げてしまうのも回避できます。

さらにこちらのような担々麺のスープと具材を混ぜてしまうと、具材の持ち味を味わうことが出来なくなってしまうため、この別皿提供は”一石三鳥”ともいえる店舗のホスピタリティの現れでしょう。

 

低温チャーシューの炙り焼きから頂きます。

写真では見にくいですが、厚切りで4つ乗っています。

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この厚切りチャーシューは恐らく肩ロースでしょう。

脂身のサシとキメ細やかな赤身肉の濃厚な旨味、炙った後の香気が包み込んでいます。

 

これは肉単体で最高です!

夜はこのチャーシューのステーキが一品料理として提供されて


いますので、次回の機会は夜を狙いたいですね!

 

お次は薄切りのチャーシュー。

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(焦点合ってない…)

 

薄切りであることにより表面積が増え、厚切りのダイレクトな食感はないもののこちらのほうが豚の赤身肉の旨味をより強く味わえます。

 

これも、スープにつけるより単体で食べたほうが楽しめますね!

 

海老ワンタン。

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ごろごろ海老が入っております。

海老の味がスープに負けないため、スープと一緒に楽しみましたね。

 

つくねの方はというと、意外にも鶏つくねではなく、ほわっほわの食感の鴨つくねでした!

ネギのみでシンプルなつくねは、調味料は控えめな和風の味でした。

 

 

 

まとめ

担々麺自体が非常に美味しく、さらに担々麺を楽しませるために別皿で提供される高クオリティのトッピングの数々は手抜きを一切感じさせないものでした。

 

ミシュラン一つ星は伊達ではないですね。

 

また機会があれば淡麗系のラーメンも頂きたいなと思います。